更新日:2020.12.23
LessMo(レスモ) by Ameba編集部 まこ
テレビや雑誌、YouTubeでも大活躍されている、内科・皮膚科医の友利新先生に、気になる脱毛の疑問をぶつけてみました!医療脱毛についての知識はもちろん、友利先生自身が脱毛を始めたきっかけや昔の医療脱毛との違いなども教えてもらいました。
これから脱毛を始めたい方も、現在脱毛中の方も、女子はもちろん男子も必見のインタビューです!
もくじ
まずは医療脱毛について、気になる色々な疑問を先生にぶつけてみました。教えてください、友利先生!
私も3人子どもがいるんですが、同じ40代くらいのお母さんに「自分が脱毛してたから子供にも、って思うんですけど、自分は大学時代からだったので若いうちからやって大丈夫なのか」と聞かれることはよくあります。
思春期になってヒゲや陰毛が生えてきたり、自分が毛深いなと分かってくる年からでもいいんですが、脱毛って実はまだ毛が生えていないお肌に照射しても問題ないんですよ。
ただ私たちが一番気にかけるのは、照射するときにどうしても少し痛みがあるのでそこで動いてしまったりしたら危ないということなんですね。ですからちゃんと自分自身で「やりたい」という意思を持って脱毛に来られる年であれば、大丈夫です!
やっぱり火傷のリスクと、それ以外はお金と時間がかかることですね。
時間がかかるというのは、毛には生え変わる毛周期というのがあるので、1回やってそのときは綺麗になっても2回目くらいまでは本当に普通にまた生えてくるんです。
でも3回目、4回目あたりからだんだん生えてこなくなり、個人差はありますが最低でも5回は必要だと思います。
それからこれもデメリットといえるかもしれないんですが、毛根を破壊するために熱を加えるとそれに抵抗してもっと硬い毛をはやすぞっていう反応が起きることがあるんです。
「硬毛化」といいますが、肩とかにワキくらいの毛が生えてきちゃう。これが起こったら機械を変えなければいけないですね。
それはやっぱり、短期間で毛はなくなるものではないのでまず見るべきは通いやすさ、アクセスだと思います。あとは料金ですよね。お金がかかるものなので、そこを自分に合ったものにするべきですよね。最後は、予約の取りやすさですかね。この3つです。本当にこの3つが大切だと思います。
予約の取りやすさについては、一度行ってみて、初診の時に、1ヶ月に1回は確実に通えますか?って聞いてみるといいと思います。契約する前にしっかり聴くべきです。
どんなに安くても予約取れなかったら通えないですし、どんなに安くても遠かったら通うのが面倒くさくなるんです。会社の近くとか自宅の近くとか、通いやすさが一番です。
医療脱毛のことはわかりましたが、そもそも脱毛自体で聞きたいことが沢山…。さらに教えてください!
アンダーヘアの脱毛に関しては、どれくらい減らしたらいいかとかわからないことが多いと思うので、気軽に聞いてもらえるといいかもしれないですね。私たちは見慣れているので。
日本人の毛って黒いのでショーツからはみ出してしまったりするんですけど、そういうのが嫌なのか、もさーってしてしまうのが嫌なのかとか、ご自身の希望を言っていただけると良いですね。
います!毎回ハート型を指定してくる方もいますし、全部脱毛してそこにタトゥーを入れる方もいますよ。
若い方は全部脱毛することも増えていて「本当に二度と生えてこないですけど大丈夫ですか?」とは何回も聞きますが、「いいんです」と。「今の彼氏だけじゃないよ?今の彼氏はいいけど次いってびっくりされてもおばさん知らないよ?」とは思うんですけど(笑)
アンダーヘアを全部なくしたいっていうのは女子だけでなく男子もいます。理由を聞いたらそのほうが大きく見えるから、っていうことだったんですけど。
いずれにしろ二度と生えてこないので、よく考えて決めたほうがいいと思います。
自己処理はやっぱりカミソリが一番楽だとは思うんですけどね。毛抜きは毛根から取れてしまって反応する部分がなくなるので絶対にNGです!
怖ければ別料金がかかったりシェーバーを買ったりする必要はあるかもしれませんが、サロンでも剃毛してくれると思います。出血してしまうと感染症の恐れもあるので、自分自身のシェーバーを買ってくださいというサロンは多いですね。
脱毛の前でも後でも、日焼けはNGです。お肌が黒くなっていると毛が反応しにくくもなりますし、火傷もしやすいのでお断りしています。
日焼けしないためには日焼け止めはもちろん、保湿も効果的です。お肌の角質層が天然の日焼け止めの役割をしているので、この角質層にしっかり水分があればある程度は日焼けを軽減できます。
しっかり保湿して、その上に日焼け止めを塗って、さらに日陰を歩けば完璧です!
医療脱毛の場合は脱毛後に薬を塗ってくださいと言われると思うので、そのときはお風呂上りに塗るようにしてください。
お肌には見た目でわからなくても炎症が起こっているので、薬でしっかり炎症を止めておかないと後でかゆみが出たり水膨れが出来たりすることがあるんです。
それが終わったあとは、特に何もなければ、保湿が大事です。これからだったら保湿クリームとか、夏場だったら保湿ローションとか、なんでもいいのでしっかり塗ってあげるといいと思います。
友利先生のように美しくなりたい女子のために、先生自身の美容の歴史を教えてください!
私は宮古島という沖縄の何もないところから出てきて、今みたいにネットがある時代ではなかったので雑誌などを読んでいて、それこそ原宿に行きたいとか思うような子でした。
でもちょうど中学3年生のころに子宮内膜症だと診断されてしまって。今はこのようなお薬が使われることはほとんどないのですが、その時今のようにお薬がなくて、妊娠療法といって、生理を止めて少し妊娠状態にさせるようなお薬しかなかったんです。
そうしたら今よりも体重が20kgぐらい太って、顔中ニキビがすごくできて、好きなお洋服も着れないし、もう嫌になって…。
いろいろダイエットとかをしようとしても、薬を飲んでいたのもあってなかなかできなくて、医療不信というか怖いと思ってしまうようになったんです。
でもその時に逆にいろいろ相談に乗ってくれた先生もいて、その先生が新しいお薬がでるよとか、当たり前のことなんですけど、洗顔はこうするよ、保湿はこうするよとか教えてくれました。
薬を変えたりしてだんだん体重も落ちてきて、肌もよくなってくると、やはりなんとなく自分にも自信が持てるし楽しくなってくるじゃないですか。
こんなに医療っていうのは病気の人を治すだけじゃなくて健康な人も元気にしてくれるんだなって思って。この経験を通して私は人を元気にするような医者になりたいと思ったんですよ。
綺麗になったり美容に気を付けたりするとポジティブになるんだなって思ったんです。今まで自分の顔に悩むとかはなかったんですが、病気の副作用に悩まされて初めてこんなにも人生が変わるんだって思ったんです。
自分の気持ちだけかもしれないけど、それだけで人生って変わるんだったら、楽しいほうが良いし、ポジティブなほうが良いから、美容っていうのを楽しみながらみんなに知ってもらいたいと思ったんです。
私はもともと毛深かったんですが、やっぱり中学生ごろとかにそういうことが気になり始めるじゃないですか。
それで、林間学校とかで初めて、これを処理しようと思い立ったんです。それが、中学校1年生とかそれくらいでした。
それからはずっと自分でやってたんですけど、毎日するのが大変だったので、自分でお金を貯められるようになったら脱毛したいと思ってたんです。それで、最初にやったのが全身脱毛でした。
良かったなと思ったのは、毎日処理しなくていいし、着る服も悩まなくていいし、あとは急なお出かけやらデートだったり、プール行こうっていうような急な誘いでも、「今日はちょっと…」ってならずに済むことですね。
多いと思います。うちのクリニックには沖縄院があって、やっぱり地方に行くと、特に南の方々って毛深い方もいるので、毎日毎日剃っていて、肌が痒くなったりとかあるんです。
毎日剃っててもジョリッとしてたりするのが心配でノースリーブを着れなかったり、半袖を着る時期が憂鬱だったり…。
それがすごく楽になりましたとか、旅行で温泉に入る時とかに剃らなくていいので嬉しいですって話はよく聞きますね。
もう全然違います!ずっと早くなりましたし痛みも少なくなりました。
昔はもう、針脱毛って感じでしたし、やっぱり痛かったんですけど、レーザーも変わって痛みは減りましたし、しっかり冷却もできるので火傷のリスクも減りました。
レーザー照射のスピードも、「パチン、パチン」って感じだったのが、今はもう「パチパチパチパチ」って具合になりましたし。1回でできる範囲が広がって施術スピードも速くなったりと、本当に進化しています。
当時はすごく高くて、100万円くらいすることもありました。今は10万円代とか、全身やり放題で15万円くらいでもできますよね。いい時代になったと思います。
本当に早く始めた方が日々の手入れが楽になりますし、自由にオシャレを楽しむことができます。美容に興味がなくても嫁入り道具として絶対脱毛はしておいた方が良いです!
だって、毛っていらなくないですか?笑
東京女子医科大学卒業。
同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。
現在、表参道スキンクリニック・シロノクリニックの2か所に勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を追求し、美しく生きる為の啓蒙活動を展開中。
2004年第36回準ミス日本という経歴をもつ、美貌の新進医師。
美と健康に関する著書も多数あり、近著に『女性のキレイと健康をつくる美肌タイミングジュース』(保健同人社より2011年6月10日発刊)がある。
2017.10月 琉球大学 医学部 非常勤講師 就任